飲酒運転撲滅の思いを込めたメッセージ入りの競技用車いすを紹介する山本美也子さん(左)と夫の浩之さん=佐賀市白山の佐賀商工ビル

 「命を守る・活(い)かす」をテーマにした市民対話集会(佐賀新聞労働組合主催)が13日、佐賀市で開かれた。NPO法人「はぁとスペース」理事長の山本美也子さん(50)=福岡市=と夫の浩之さん(53)が飲酒運転をなくす活動や新聞報道について講演し「ペンの力によって支えられている遺族がいると知ってほしい」と訴えた。

 山本さん夫妻は2011年、当時16歳だった長男の寛大(かんた)さんを、飲酒運転の車にはねられる事故で亡くした。美也子さんは当時の心境を振り返り、新聞などの報道を通して「被害者の思いを全国に伝えることができる」と話した。啓発活動を報じるニュースが問題への理解を深め「飲酒運転をゼロに近づけていくことにつながる」とも指摘した。

 浩之さんは20歳の時に交通事故に遭い、車いすを利用しており、障害者アスリートとして車いすのトラック競技やマラソンでパラリンピックに出場した経験を話した。「肉体的な不便さよりも、車いすの方がいろいろな所に行けて、やりたいことができた」とハンディを前向きに捉えていた。

 集会には、報道関係者や地域住民ら約40人が参加した。佐賀新聞社の記者の報告もあり、県内の交通事故の状況や高齢ドライバーへの技能教習などの支援策を説明した。

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