細工物から茶陶まで幅広い焼き物を展示している中野霓林さんの古希記念展=東京都の京王百貨店新宿店

「中野陶痴窯」(唐津市)の中野霓林(げいりん)さんの古希記念展が、東京都の京王百貨店新宿店で開かれている。細工物から、茶陶まで幅広い唐津焼を堪能できる150点を展示している。17日まで。

 「蟹籠かにかご」は、中野さんが2014年に霓林を襲名した際に作った品。ひも作りで整形し、竹へらで編み目を表現した。3代目霓林として代々、得意とする細工物に挑戦した大作。陶器の籠をカニがよじ登り、リアリズムを感じさせる。

 細工物だけでなく、絵唐津、朝鮮、三島、粉引きといった伝統的な唐津焼の技法を幅広く取り入れた茶陶も多数並ぶ。花器や水差しなどは、ろくろではなく、くり抜きによって整形するなど、新たに挑んだ作品もある。

 中野さんは、「唐津焼の伝統を礎に、3代目霓林として新境地に挑戦したい」と話す。

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