2回戦・佐賀北-鹿島 8回表、佐賀北に勝ち越し点を奪われ、主戦田平健登(左)のもとに集まる鹿島ナイン=みどりの森県営球場

 2回戦屈指の好カードとなった一戦で、6月のNHK杯を制した第3シード鹿島が佐賀北に惜敗。長打力のある打者がそろう自慢の打線は、相手エース川崎大輝の前に鳴りを潜め、大坪慎一監督は「勝たせたかった。やっぱり夏は難しい」と肩を落とした。

 昨秋以降の公式戦で佐賀北とは3度目の顔合わせとなった。いずれも鹿島に軍配が上がっていたが、2点差以内の接戦。この日は川崎の不安定な立ち上がりを攻めて三回までに3点のリードを奪ったが、その後は切れのあるスライダーに手こずった。

 学校の再編統合以降も単独チームで大会に出場していた鹿島と鹿島実は、昨夏大会後に連合チームになった。それぞれで主力を担ってきた川島泰博、平古場海斗ら好選手が“融合”し、総合力は県内屈指に。NHK杯優勝で期待も高まった。

 自信を持って臨んだ初戦。選手たちは「あくまで挑戦者」と口をそろえて戦ったが、後半追い上げられる展開の中で、自信は焦りへと変わっていった。指揮官が「ストライクを振ろう」と指示を送っても、ボールになる変化球にバットが止まらない。四回以降はわずか1安打。主将の平古場は「最後まで見極めに苦しんだ」と唇をかんだ。

 夏の一発勝負の怖さを思い知らされたナイン。「あしたも3年生と練習がしたかった。みんなと甲子園に行きたかった」。試合後に声を詰まらせながら語りかける大坪監督の言葉に、涙が止まらなかった。

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