2回戦・龍谷-早稲田佐賀 延長11回表龍谷2死二、三塁、4番大西恵汰が右前に勝ち越しの2点打を放つ=みどりの森県営球場

 3時間を超す熱戦に終止符を打ったのは、4番のバットだった。龍谷は延長十一回に大西恵汰が決勝打を放ち、粘る早稲田佐賀を振り切った。「鳥肌が立つほどうれしかった」。滝のような汗を流しながら、興奮気味に振り返った。

 2-2の同点で迎えた十一回表1死満塁。2球目にベンチから出たのはスクイズのサインだった。バントは得意な方だが、バットは空を切った。三塁走者がアウトになり、勝ち越しムードが一度はしぼみかけた。

 「チャンスをつぶして迷惑ばかりかけていた。絶対に打たないといけないと思った」。気持ちを切り替え、フルカウントからインコース低めの速球を迷わず振り抜くと、打球は右前へ。2人の走者が生還し、ベンチは歓喜に包まれた。

 例年ほどの打力がなく、徳山誠一朗監督は「うちは4番がいないチーム」と評する。小技を含め、つなぐ役割を任う“4番目”の打者の活躍に、指揮官は「あのままゼロで行っていたら、流れで負けていた。よく打ってくれた」と目を細めた。

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