公募展に向けて意欲的な作品が並ぶ「二科会佐賀支部絵画展」=佐賀市の県立美術館

山田美智子さん「赤いぼうし」(F80号)

一ノ瀬雅子さん「靭~ゆぎ~」(S50号)

森泰彦さん「Mの記憶1」(F100号)

 美術団体・二科会佐賀支部の会員13人による絵画展が、佐賀市の県立美術館で開かれている。9月に東京・六本木の国立新美術館で開かれる公募展を目指す作品を展示しており、新たな表現にかける作家の思いや試行錯誤の過程が伝わってくる。

 二科会は1914(大正3)年の創設で、「時代を認識する徹底性」をベースに創作に取り組んでいる。佐賀支部展は東京展の応募が締め切られる1カ月前に開いており、美術館に展示したときの雰囲気を確かめるとともに、来場者の声を最終的なブラッシュアップに役立てている。

 展示作のうち、昨年特選を獲得した森泰彦さんは「Mの記憶」シリーズ4作品を出品。ブルーを基調にした80号から100号の抽象画で、滑らかな筆致が心地よい。

 山田美智子さんの「赤いぼうし」(F80号)は、大胆にデフォルメした裸婦像で、女性の力強さを表現した。コラージュ作品を手掛ける一ノ瀬雅子さんの「靭~ゆぎ~」(S50号)は、赤と黒のコントラストで独特の緊張感を生み出している。

 支部長の山崎美恵子さんは「美術館のスペースに移してみて初めて作品の存在感を客観視できる。支部展をきっかけに、出品まで残された1カ月で、大きく変化する作品も珍しくない」と語る。

▼「第63回二科会佐賀支部絵画展」は佐賀市の県立美術館で、15日まで。  

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