鍋島直茂から加藤清正の家臣に送られた書状。「八院・江上合戦」での鍋島軍の勝利が報告された

 小城藩の初代藩主・鍋島元茂(1602~54年)が佐賀藩祖で祖父の直茂より受け継いだ書状などが並ぶ企画展「鍋島元茂―父を支え、小城を領す―」(佐賀大地域学歴史文化研究センター主催)が佐賀市で開かれている。初孫として元茂に愛情を注いだ直茂との関係や元茂の功績を伝えている。

 佐賀藩初代藩主・勝茂の長男として生まれた元茂。正室の子どもではなかったため後継ぎとしては認められなかったが、1617年に直茂の隠居領を譲り受けて小城藩を成立させた。

 初公開の直茂による書状など4点を展示する。書状は「八院・江上合戦」の勝利を加藤清正の家臣へ報告したもの。1600年の関ヶ原の戦いで鍋島軍は西軍についたが、西軍は大敗。徳川家康へ忠誠を示そうと鍋島軍は九州の西軍大名・立花家を攻撃。戦いに勝って存続したのち、1607年に佐賀藩が誕生した。

 このほか、直茂が元茂に譲った平家物語の写しなど、2人の関係を示す資料を展示する。

▼佐賀大学美術館2階小展示室=0952(28)8333=で、15日まで。

このエントリーをはてなブックマークに追加