陶板や器、オブジェなどが並ぶ親子展を開いている辻聡彦さん(右)と拓眞さん=佐賀市の佐賀玉屋

 日展会友で有田町に聡窯(そうよう)を構える辻聡彦としひこさん(53)と長男拓眞さん(26)の初の親子展が、佐賀市の佐賀玉屋で開かれている。白磁をキャンバスに線刻を施した陶板や器、今春の日本現代工芸美術展で新人賞を受賞した拓眞さんのオブジェなど、有田焼に新たな風を吹き込む親子の約100点が並ぶ。15日まで。

 聡彦さんは学生時代、インテリアや工業デザインを学び、重要無形文化財保持者(人間国宝)の陶芸家井上萬二さんに師事。1991年から父の毅彦さん(故人)の下で作陶活動に入った。日展入選22回、日本現代工芸美術展でも入賞歴がある。拓眞さんは佐賀大、同大学院で学び、今は聡彦さんの下で創作に励み、県窯業技術センターで助手も務める。

 聡彦さんの陶板「桜の咲く頃~河口湖の富士~」は富士山の雄大な姿や水面を呉須の濃淡で繊細に表現している。拓眞さんの受賞作「KIZUKU-築-」は、白磁の小さなピースをつなぎ合わせ、積み上げた西洋建築のような風合いの作品となっている。

 2人は「ろくろが中心の有田では、あまり見られない造形など表現の多様性を感じてほしい」と話す。問い合わせは佐賀玉屋、電話0952(24)1151。

このエントリーをはてなブックマークに追加