高台と口づくりが白の美しさを引き立てる白磁つぼ

令和を担う・山口博嗣さん

 武雄市武内町真手野の多々良地区は、食品貯蔵のための大瓶を生産する「多々良焼」の里として知られていました。生活様式の変化とともに現在では窯元の数は数軒だけになりました。宸山(しんざん)窯はその窯元の一つで、陶器の食器や花瓶、茶わん、つぼを制作しています。

 5代目になる山口博嗣さん(37)は、多々良で生まれ育ち、父の忠俊さんの後継者として県立窯業大ロクロ科を卒業後、岡山県備前の窯元で13年間の修行を経て4年前に帰郷しました。

 実家で茶わんや皿などの陶器を制作する傍ら、現在は有田窯業技術センターで奥川俊右ェ門氏に師事し、白磁の大物づくりの伝承技術を学んでいます。

 「センターでは同世代の6人と技術を学び、競い合えるのも魅力」と博嗣さん。白磁の美しさと高度な技術にひかれ、意欲的に取り組んでいます。義兄で創作フランス料理家の吉武広樹さん(福岡市)にも器を提供。「フランス料理に合う白磁の器、家庭でも使いやすい器を制作していきたい」と伝統ある多々良焼の里で新しい挑戦を始めています。電話は0954(27)2753。(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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