訓練で現場の状況を把握し、復旧に向けて話し合う社員=佐賀市の九州電力佐賀支社

 九州電力佐賀支社は10日、大型台風による停電を想定した訓練を行った。県内の営業所や配電事業所などを含む社員561人が、被害復旧の役割分担や迅速な情報共有の在り方などを確認した。

 九州で最も被害が大きかった1991年の台風19号と同規模で、県内51万3千戸のうち最大18万5千戸の停電を想定した。同支社に設置した非常災害対策本部では、現場の社員から届いた写真をホワイトボードに貼ったり、情報を書き出したりして状況を把握し、復旧業務などを指示した。大型モニターには、本番さながらに変電所の事故があった場所などを映し出した。

 会議では配電部や変電部など各部署の担当者が、鉄塔の倒壊や変電所の事故といった現場の状況を報告し、情報共有に努めた。安全を確保した早急な復旧作業や迅速な各自治体への情報提供なども確認した。

 同支社送配電統括センターの渡邉勲副センター長は「甚大な自然災害が多く発生している。迅速かつ的確な情報発信と丁寧な対応で、実際の災害に備えたい」と話した。訓練は台風や豪雨などの災害が多い夏に毎年実施。昨年度は、台風に伴い対策本部が3回設置された。

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