災害に備えておく大切さを語る杉田進さん=太良町の大浦小

 太良町の大浦小(山口芳民校長、144人)で8日、57年前に町内に大きな被害をもたらした「7・8災害」を考える集会が開かれた。地元の杉田進さん(69)が講師を務め、当時の経験を振り返りながら、命の大切さと、日頃から災害に備えておくことの大切さを子どもたちに伝えた。

 「7・8災害」は1962(昭和37)年7月8日、豪雨が大浦小近くの権現山の地滑りを引き起こし、町内では44人の尊い命が失われた。当時、中学生だった杉田さんは自宅玄関から浸水が始まり、慌てて2階へ逃げたという。

 窓の外に見た光景は「一面が湖のようになった。地滑りは山が動いて崩れ、校舎を押しつぶした」と証言。地震や集中豪雨などはいつでも、どこでも起きると訴え、「一つしかない命を守るため、備えておこう」と呼び掛けた。

 集会は災害の恐ろしさを風化させないために毎年行っている。6年生の下村鼓太朗君は「どれだけ大きな災害だったかを考えた。準備や対策をしたいと思った」と話した。

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