日本の伝統的な文様を現代的なデザインとして捉え直した染色作品=小城市

米ニューヨークの個展で好評だったタペストリー

矢羽根など和柄と中東風のモチーフを組み合わせたタペストリー

床に敷き詰める作品の構成を調整する城島さん=小城市

 国際的な注目を集めるクールジャパンの一環として、米ニューヨークで昨年個展を開いた染物職人城島守洋さん(65)=小城市=の里帰り展が17日から、佐賀市の県立美術館で開かれる。日本の伝統的な文様をデザインとしてとらえ直した上で、ビビットな色彩に染め上げ、色と色がぶつかる極彩色の空間を生み出す。

 城島さんは明治時代から続く「城島旗染工」の4代目で、五月のぼりや法被、大漁旗などを手掛けてきた。日本の伝統文化を海外に紹介しようと、トルコ・イスタンブールやイタリア・ミラノなどでも個展を開いてきた。

 ニューヨーク展は昨年6月、「日米の架け橋-祝いを彩る」をテーマに、ニューヨーク市の日本ギャラリーで開いた。家紋など日本の伝統的な文様だけでなく、中東やヨーロッパのデザインもモチーフに加えた作品を展示し、現地でも高い関心が寄せられた。

 里帰り展は、ニューヨーク展に新作を加えて規模を拡大。展示室の床に、68センチ四方のマット330枚を敷き詰め、壁をタペストリーで埋める趣向。いずれも伝統的な柄を鮮やかな色合いに染め、日本文化の再発見を試みる。

 当日は、染色作品のほか、城島さんが20代に描いた油彩の抽象画(100号)や、神社に奉納するため制作している龍の天井画(5メートル×3メートル)も展示する。城島さんは「ニューヨークの何でもありの自由な文化にふれて、単に伝統を守るのではなく、新しい何かをプラスしていかねばならないと強く思わされた。里帰り展は、子どもたちも喜んでくれるような空間にしたい」と語る。

 ▼「城島守洋染工房展」は17日から21日まで、佐賀市の県立美術館で。入場無料。

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