明治維新を特集した紙面を使いながら大隈重信について学んだ早稲田佐賀高の生徒たち=唐津市の同校

 早稲田大学を創立した佐賀の偉人・大隈重信を取り上げる佐賀新聞社の出前授業が6日、唐津市の早稲田佐賀高で開かれた。日本史を履修している2年生約70人が、学祖が日本の教育について抱いていた理念の一端に触れた。

 明治維新150周年に合わせて歴史関連の記事を多数担当した原田隆博記者と、多久島文樹・NIE推進担当デスクが講師を務めた。多久島デスクは大隈の年表を示し、「英語が堪能なため外交で活躍し、経済でも業績を残した。明治新政府で国の基礎をつくった」と紹介した。

 原田記者は、早稲田佐賀高も掲げる理念の一つ「学問の独立」に、「教育者としての大隈の思いが詰まっている」と指摘。学問は外国語で学ぶのが主流だった当時、すべて日本語で授業させたこと、国に仕えるだけではない多様な人材を育成しようとしたことを説明した。

 さらに日本初の女子大である日本女子大や同志社大など、他の私大設立に関わりが深いことから、「私学の高等教育に関わった役割は多大」とまとめた。

 出前授業は、佐賀新聞で8月2日から連載が始まる大隈の歴史小説「威風堂々」に合わせて実施した。平野恵樹(よしき)さんは「日本の仕組みをつくったのは素晴らしいが、戦争への関わり方など納得できない部分もある」とし、小説での描かれ方に期待を寄せた。

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