販売が始まった本年産の「青しまうり漬」をPRする関係者=多久市の農産物直売所「たくさん館」

 多久市の特産品「青しまうり漬」の本年産の販売が1日、始まった。砂糖と塩、酒かすだけで漬けた夏の伝統食品で、歯切れが良く、贈り物にも人気。中元を中心に、3・5キロ樽(たる)換算で、昨年並みの3100個の出荷を見込んでいる。

 多久、小城両市の農家9人が低農薬で育てた青シマウリを添加物、防腐剤を使わずに作った。今年は計40アールで23トンの収穫を見込み、このうち半分が漬物になるという。元々は各家庭で漬けていたもので、生産者の収入アップ、販路拡大を目指し、1987年から特産品として販売している。

 多久市北多久町の直売所「たくさん館」で開かれた発売式では、同館の髙橋謙治運営委員長や横尾俊彦市長らが「程よい塩加減で熱中症予防にもなる。伝統の味をもっと広めたい」とあいさつした。

 愛知県や関東の親戚に贈るため、一番早く注文した東多久町の菰原(こもはら)愛子さん(87)は「毎年『おいしか』『懐かしか』と喜んでくれる」と話した。

 価格は一番人気の3・5キロ樽(10枚、酒かす入り)で3600円。2枚入り800円などもある。たくさん館のほか、多久町の市物産館「朋来庵(ほうらいあん)」、佐賀市の「さが風土館季楽(きら)」で購入できる。

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