生徒たちに命の大切さについて語る大庭茂彌さん=唐津市の唐津五中

 被害者遺族の話を通じて命の大切さを考える講演会が3日、唐津市の唐津五中で開かれた。飲酒運転事故で娘を亡くした大庭茂彌さん(72)=福岡県糸島市=が約360人の生徒を前に「生きていることは当たり前じゃない」と語りかけた。

 1999年12月、大学3年生だった次女・三弥子さん(当時21)は鳥取県内で軽自動車を運転中、中央線をはみ出した飲酒運転中の対向車と衝突。軽自動車に乗っていた4人のうち、三弥子さんを含む3人が死亡した。大庭さんは「3人も亡くなったのに、当時の法律での懲役は最高で5年しかなく、憤りを感じた」と振り返った。

 大庭さんは「加害者のいない世の中にすることが、被害者遺族ができること」と話し、生徒たちに「飲酒運転の車を見かけたら、すぐに通報して」と呼び掛けた。

 生徒会長の川内天心さん(3年)は「軽い気持ちで飲酒運転をすると、周りの人を巻き込んでしまう。一人一人が飲酒運転について考える必要がある」と話した。

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