齋藤用之助の功績を紹介する歴史顕彰劇団「はがくれ」のメンバー。右が齋藤役の嵯峨さん=佐賀市の若楠小

 明治時代に沖縄県の振興に貢献した佐賀市出身の齋藤用之助(1859~1933年)を紹介する演劇が6日、同市の若楠小で行われた。行政のトップとして住民の安全安心に尽力したエピソードなどについて、同校の卒業生、嵯峨賢成さん(43)=佐賀市=が齋藤役を務め、人情味豊かに披露した。

 2年前に発足した歴史顕彰劇団「はがくれ」の3人が出演した。劇では、赴任した沖縄で方言を理解しようと積極的に会話したり、苦手な人が多いヤギの郷土料理をおいしく食べて地域に溶け込んだりするなど、住民との触れ合いを大事にする人となりを紹介した。

 島で噴火が起きた際に行政のトップとして全島民の移住を決断。多数決ではなく、住民と話し合う姿も描かれた。

 「真のリーダーとは」を学ぶ同小の5、6年生約110人が演劇を鑑賞。6年生の古賀詩織さん(12)は「みんなを納得させて700人の命を救ったことがすごいと思った。下級生たちをまとめられるリーダーになりたい」と話した。

 母校で主役を演じた嵯峨さんは「最初は偽善でもいいし、きっかけは何でもいい。人のために役立つことをやり続けていけば善行になる」と子どもたちに語りかけた。

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