参院選佐賀選挙区(改選数1)は公示後初の週末を迎えた6日、与野党が佐賀県の基幹産業である農業を巡ってさや当てを演じた。自民党は農協組合員が多数参加した決起大会を開いて支持固めを図り、国民民主党は応援弁士で来県した玉木雄一郎代表が農家の現場を視察した。序盤の攻防は両陣営とも、くしくも農業政策をアピールし合った。

 自民党の山下雄平候補(39)が杵島郡白石町で開いた決起大会は350席用意した椅子を追加するほどの来場者だった。党の農業政策の責任者である野村哲郎農林部会長が応援弁士を務めたため、JAグループ佐賀が動員をかけた。野村氏は「私も山下候補を大きく育てていく」と支持を呼び掛けた。

 JAグループ佐賀の政治団体、県農政協議会の金原壽秀会長は「推薦するというのは選挙をやることだ。JAグループの総力を挙げてしっかり支えたい」と述べた。山下候補は「農政を頑張れとの皆さんの思いに応えたい。農業を次代につなげていく」と力を込めた。陣営関係者は「最初の決起大会は農協と力を合わせてやりたかった」と手応えを話した。

 国民の玉木代表は佐賀市東与賀町のアスパラガス農家を視察し、若手農家らと意見交換した。公約に農家の戸別所得補償制度の復活を掲げたことなどをアピールしようと、党本部の要請で視察を設定した。陣営関係者は「農政協が相手を推薦したからといって、全ての農家が従うわけではない。じかに話すことで党の考えを理解してもらえたのではないか」と期待する。

 犬塚直史(ただし)候補(64)は佐賀市の山間部から平たん部まで街宣車を走らせ、つじ立ちを繰り返し「ごまかし、はぐらかす安倍政権では、必要な議論ができない」と声を張り上げた。出遅れを挽回しようと原口一博衆院議員が随行した。報道機関の情勢調査で苦戦が伝えられたが、「相手の背中は見えている」と鼓舞した。

このエントリーをはてなブックマークに追加