運動会のやり方についてキーワードを書き出して話し合い、スマートフォンで考えをアピールする「見出し」を入力する児童たち=武雄市の武雄小

 武雄市の武雄小で4、5の両日、インターネットで流れる情報やニュースについて学ぶ出前授業が開かれた。運動会をテーマに話し合った情報をまとめる手法を体験しながら、ネットには誰でも情報発信できる利点があることや誤った情報が流れる怖さを学んだ。

 スマートフォン向けのニュース配信サービスを展開している「スマートニュース」(東京)が市に授業を提案し、社員2人が講師になり、武雄小の5年生2クラスに3時限ずつ教えた。子どもたちはネットが普及して新聞やテレビだけでなく、SNSなどで誰でも情報発信する時代になっていることを学んだ後、ワークショップに臨んだ。

 今の運動会のいい点、悪い点を出し合った上で、(1)1日の運動会(2)半日の運動会などのグループに分かれて、自分たちの主張を30字以内でアピールする“見出し”づくりに挑戦。「開会式はいらない」「半日は競技が少なくなり、弁当もなくなる」などの声のほか、「涼しい秋に行う」という提案には賛否両論が出て、多様な考えには議論が必要なことに気付いた。

 30字の見出しは実際にスマートニュースのデモ画面になり、スマホで最も目についた見出しを選んで理由を話し合った。講師が見出しに付けた「世界一」の字には「大げさ」「盛り過ぎ」と指摘が相次いだ。

 講師は「ネットには大げさに書く人、よく調べないで書く人もいる」「熊本地震の時、『動物園からライオンが放たれた』とうそを流した人がいて、事実のように広がった」「自分に心地よい情報だけが集まってくるようになる」と注意点を説明。「発信者の意図を理解し、他の情報も確かめよう」「好きな事ばかりでなく“寄り道”していろんな情報を見よう」と呼び掛けた。

 授業を終え、児童は「ライオンの話はびっくりした」「情報は二つ以上見て確認したい」と話していた。 

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