佐竹吉明さん「春を待つ穂高岳」(F100号)

豊福保夫さん「肥前すすきの」(F100号)

 「中庸」を掲げる美術団体「創元会」の佐賀支部展が7日まで、佐賀市の県立美術館で開かれている。4月に東京・六本木の国立新美術館で開かれた東京展へ出品した23点を中心に集めており、雄大な風景画や、やわらかなタッチの人物画などの油彩作品が並ぶ。佐賀支部展は2年ぶり、38回目。

 創元会は「誠実、情熱、知性の三つによって中庸に立脚し、新しき絵画を創造する」という理想を掲げて、1940(昭和15)年に創立された。佐賀支部は13人が所属しており、今回は一般も含めて23人が出品し、葦ペン絵手紙教室の受講生の作品15点も展示する。

 辻倫郎さん(鳥栖市)の「くしろ湿原」(P30号)は北海道の雄大さを表現した。佐竹吉明さん(鳥栖市)の「春を待つ穂高岳」(F100号)は、岩肌に雪をたたえた北アルプスの厳しさと、春の息吹が漂い始めたふもとの景色を対照的にとらえている。

 支部長の豊福保夫さん(基山町)の「肥前すすきの」(F100号)は、光を浴びて輝くススキを主題に据え、佐賀の豊かな農村の風景を描き出している。

 佐賀支部の会員数は右肩上がりで、20代の参加も目立つ。東京展では5人が初出品で入選を果たし、豊福さんは「ここ10年で会員が増えてきた。互いに刺激を与えあい、年々力をつけている」と話す。

 ▼「第38回 創元会佐賀支部展」は、佐賀県立美術館2階画廊で7日まで

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