<参院選佐賀選挙区立候補者>山下雄平氏、犬塚直史氏=左から届け出順

 参院選佐賀選挙区(改選数1)は公示日の4日、自民党現職の山下雄平氏(39)=1期、国民民主党元職の犬塚直史(ただし)氏(64)の2人が立候補し、「与党対野党」の一騎打ちになった。「佐賀で生まれ育った山下氏こそが県の課題に向き合い、佐賀を豊かにできる」とアピールする与党に対し、野党は「地方無視の安倍政権を止める。犬塚氏とともに佐賀から政治を変えよう」と訴えた。6年半余の長期政権となった安倍政権に対する評価や佐賀県が抱える国政課題を争点に、21日の投開票日に向けて論戦が繰り広げられる。

 山下候補は出陣式で、佐賀を回る中で感じた地元を支える人たちの営みに触れ「大変だが歯を食いしばって頑張っておられる。そうした一人一人に寄り添いたい」と強調し、「現在も東京に人が集まっている。東京一極集中では駄目だ。都会から地方の流れをつくり、佐賀を、日本を豊かにしたい」と声を張り上げた。

 犬塚候補は、佐賀空港へのオスプレイ配備計画には「反対」、諫早湾干拓事業は「開門」、九州新幹線長崎ルートの整備は「立ち止まり、佐賀の視点で検証する」と県が抱える国政課題に対して論陣を張り、「全国で唯一、野党が(衆院小選挙区を)独占している佐賀県から安倍政治をぶっ壊そう」と呼び掛けた。

 山下候補は、JAグループ佐賀の政治団体「県農政協議会」をはじめ、自民党の支持団体から約600の推薦を得たほか、連立政権を組む公明党の推薦を受けた。犬塚候補は社民党から推薦を受けた。共産党が候補を取り下げ、県内に地方組織のない立憲民主党の支持も得る形で野党統一候補を実現した。

 

 

■佐賀選挙区立候補者(届け出順、敬称略)

 山下 雄平(やました・ゆうへい)(39)

自民 現 

党農林副部会長、参院予算委員会理事(内閣府政務官、日本経済新聞記者)弘学館中高-慶応大法卒、唐津市呼子町推公当

公明推薦 当選1回

<公約>東京一極集中を改め、都会から地方への流れをつくる。佐賀県が世界に誇る農林水産業の所得を上げ、子や孫の代に豊かな農山漁村を引き継ぐ。道路や港湾の整備で災害に強く暮らしやすいにぎわいあふれる佐賀県をつくる。結婚、出産、育児、就学、進学の各段階を社会全体で切れ目なくサポートする体制をつくり、最も子育てしやすい国にする。老若男女、障害や難病の方、全ての人にとって温かく多様でフェアな社会を実現する。地域に根ざした会社やNPOが活躍できるように税制などで支援し、活力ある地方をつくる。

 

 犬塚 直史(いぬづか・ただし)(64)

国民 元 

党県連副代表、会社社長(参院議員、投資会社顧問)立教高-立教大-米ダラス大院修了、佐賀市駅前中央推社当

社民推薦 当選1回

<公約>澄んだ瞳を守る政治の実現。安心の社会保障制度の財源は消費税ではなく、為替取引税を実現して、多国籍企業や超富裕層に応分の税負担を求める。諫早湾潮受け堤防の開門で有明海に豊かな自然環境を取り戻す。農家戸別所得補償制度を復活させる。新幹線はフリーゲージ失敗の総括を行うことが先決。オスプレイは不要。佐賀空港を訪日観光客の玄関口、九州物流のハブに育てる。原発は高レベル核廃棄物の最終処分場問題を国際協力によって解決の道を探る。金融取引税を実現し、子育て、教育にかかる支援を充実させる。

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