唐津市選挙管理委員会は3日、今夏の参院選(4日公示、21日投開票)から七つの離島の当日投票所を廃止し、代わりに期日前投票所を開設すると発表した。投開票日の悪天候など、不測の事態に備える対策の一環と説明している。

 離島の期日前投票は18日で午前10時から午後3時まで設置する。市選管が地元と協議を重ね、一定の理解を得られたとして変更に踏み切った。いずれの離島でも以前に投票所だった場所を利用する。21日は離島の投票所を本土の投票区に編入する。それぞれ定期船の港に近い場所などを選んだ。

 2017年10月の衆院選では台風接近の影響で海が荒れ、市選管は七つの離島の投票箱を運ぶことができず、翌日に開票を繰り延べた経緯がある。市選管は今後も離島での投票は当日を廃止し、期日前を設ける方針で「有権者の意見を聞きながら、期日前の回数や時間などを調整していきたい」とコメントした。

 七つの離島の3日現在の選挙人名簿登録者数は1346人(男性680人、女性666人)。

 市内の期日前投票所は、本庁は5~20日、13~20日は8市民センターに加え、大型商業施設に初めて設置する。

 

■17年衆院選 台風で投票箱運べず

 離島の選挙事務を巡っては、2017年の衆院選で、台風21号の影響で唐津市を含む8県12自治体で離島便が欠航するなどして投票箱が運べず、即日開票が見送られた。これを契機に投票所を見直した自治体は多く、宮城県石巻市も唐津市と同様に当日を廃止し、期日前を設ける措置を取っている。

 石巻市は17年度まで三つの離島に当日投票所を設け、荒天時には宮城県警や自衛隊のヘリコプターに協力を要請して投票箱を運んでもらっていた。しかし、災害対応もある中で「万が一の場合に要請が難しい」として、18年5月の市議選から投開票当日に投票所を設けず、代わりに期日前投票所を設置するようにした。石巻市選挙管理委員会は「住民への周知が行き届き、投票率が落ち込むことはなかった」と話す。

 長崎県選管は18年3月の知事選から、五島市では福江島に当日投票所を集約して対応している。一方、長崎市にある二つの離島は、荒天時に備えて投票日を1日繰り上げており「開票の心配を回避することができている」(長崎市選管)と説明する。

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