進出協定書を手にする松尾佳昭町長(左)と乙部信吾社長=西松浦郡有田町役場

 製造業の熟練技術や技能をAI(人工知能)で継承する事業を展開するLIGHTz(ライツ、本社・茨城県つくば市)が、西松浦郡有田町と佐賀市に進出する。有田町は窯業やニューセラミックスの技術を受け継ぐAI開発と研究の拠点とし、佐賀市に九州の営業拠点を設ける。10月の事業開始を目指す。

 同社は製造業向けコンサルティング企業のグループ会社で、2016年に創業。熟練技術者やスポーツ選手に話を聞き、視点や思考をAIで可視化する。不具合の原因究明など本質的な対策に役立つという。18年3月期の売上高は5億2千万円。従業員33人。

 伝統産業の集積地で、工学分野の学術的論証で佐賀大や県窯業技術センターとの連携が期待できるとして進出した。有田町では、窯業界で共通して活用できる焼き物作りのAIを1年以内に開発する予定で、個別の事業者向けにも展開する。当初5人を地元採用し、24年に20人(地元18人)体制となる予定。佐賀市でも同規模の雇用を計画、ソフトウエア開発も行う。

 サッカーJ1サガン鳥栖とバレーVリーグ久光製薬スプリングスとの提携も目指すという。

 2、3の両日、両市町と進出協定を結んだ。乙部信吾社長は「人から機械への置き換えではなく、人とデジタル技術の融合でものづくりの進化を目指したい。女性の社会進出へ向け、佐賀市では本社同様に未経験の主婦にAIに挑戦してほしい」と語った。

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