講演する帝王切開カウンセラーの細田恭子さん=佐賀市赤松町のぺぺんち

 帝王切開カウンセラーの細田恭子(やすこ)さん(埼玉県)が2日、佐賀市赤松町の「ぺぺんち」で講演した。細田さんは帝王切開の手順や経験者の悩みを紹介しながら、「何の知識もないままの帝王切開は、不安や恐怖が増大する。知れば未来が見えてくる」と情報収集の重要性を語った。

 近年、帝王切開による出産が増え、現在は5人に1人が帝王切開で産むという。しかし、細田さんは産院の母親学級などでも帝王切開を教えることが少ないと指摘。麻酔の種類や退院の時期など、出産前に医師に確認しておくと安心が増す項目、汗拭きシートや曲がるストローなど出産後にあると便利な物品を紹介した。

 また、「ちゃんと産んでいない」「下から産まないと母性は育たない」など周囲の無理解や偏見にさらされている帝王切開経験者の存在も伝えた。細田さんは「負い目に感じる人や悩んでいる人たちがいることも知って」と訴え、「経膣分娩でも帝王切開でも、どちらの道にも素晴らしい景色がある。無事に子どもを抱けてよかったと、喜び合える育て方をしましょう」と語り掛けた。

 聴講した助産師の大友和代さん(39)=福岡県=は「出産がマイナスな記憶になると、子どもにも影響が及ぶ。常に寄り添う気持ちを忘れずにいたい」と話していた。

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