「今ある幸せに気付いてほしい」と語りかける宮元篤紀さん=佐賀市の佐賀大鍋島キャンパス

 武雄市の病院で入院していた夫を暴力団関係者と間違われて射殺された同市山内の宮元篤紀さん(47)が6月28日、佐賀市の佐賀大鍋島キャンパスで講演した。同大学で医学・看護を学ぶ1年生158人が聴講し、被害者や遺族の心情について理解を深めた。

 宮元さんは2007年に発生した事件当時を振り返り、悲惨さや憎しみではなく、失われた命の大切さ、夫への思いを語って「失った後に気付く前に、今ある大切な人や幸せに気付いて」と訴えた。参加した学生は涙ながらに講演に耳を傾け、命の重みを改めて実感していた。講演を聴いた看護学科1年の池田梨乃さん(18)と馬場奈津実さん(18)は「一日一日、自分たちが今できることを考えていきたい」と決意した。

 宮元さんは全国で200回以上の講演活動を続けており「どんなにつらくても諦めないで自分を信じてほしい」と語った。

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