佐賀県庁敷地内の喫煙所をロープで封鎖する職員。「喫煙コーナー」と書かれた案内板も外された=1日朝、佐賀市

 受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が1日施行された。役所や学校、病院の敷地内は原則禁煙となり、灰皿が撤去され喫煙所の閉鎖が進んだ。「健康には良いこと」と好意的な受け止めがある一方、愛煙家からは「肩身が狭くなる一方だ…」と恨み節も聞かれた。

 文部科学省では同日午前、省内の喫煙所から灰皿が撤去され、喫煙するには近くの民間ビルなどに出向くしかなくなった。40代男性職員は「息抜きに出るには遠い。いまさらたばこはやめられないし、肩身が狭くなるばかりだ」と嘆いた。

 東京都庁は6月28日に敷地内の喫煙所6カ所を全て閉鎖。ある職員は「勤務中は飛行機に乗っていると思って我慢する」と話す。財務省も省内12カ所の喫煙所を閉鎖し、屋外に新設した1カ所に集約した。喫煙しない30代男性は「喫煙所が遠くなれば吸う本数が減ると思うので、健康には良いのでは」と語った。

 佐賀県庁でも午前8時前に灰皿の撤去作業があり、南側の喫煙所から灰皿を取り出し、入り口をロープで封鎖した。愛煙家の50代男性は「時代の流れで仕方ないけれど不便」と話していた。撤去を機に禁煙する職員もいるという。

 国立がん研究センターは、2006年から敷地内全面禁煙を実施済み。東大病院や慶応大病院など多くの大学病院も、以前から敷地内にたばこを吸える場所はない。早稲田大は、完全になくすと近隣の住宅地に路上喫煙で迷惑が掛かる恐れがあるとして、早稲田キャンパス内にある4カ所の屋外喫煙所は残す措置を取っている。【共同】

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