多胎児支援協会の全国フォーラムで講演する弁護士の間宮静香氏=佐賀市のメートプラザ

 双子や三つ子など多胎児家庭の支援に取り組む「日本多胎支援協会」(布施晴美代表理事)の全国フォーラムが6月30日、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれ、県内外から約200人が参加した。双子の男の子の母親で、弁護士の間宮静香氏が自身の体験も交えて講演し、「誰かが助ければ、多胎児家庭の虐待はなくせる」と家族や行政、地域が一体となって助ける体制整備が急務だと訴えた。

 間宮氏は多胎児の子育ての困難さの一つに、外出する難しさを挙げた。「(母親だけでは手が足りず)物理的に出掛けられない。いろいろな支援制度があっても使えないのが多胎の家庭で、孤立する大きな要因」と述べ、外出の支援が見落とされがちだと説明した。

 自身が担当する多胎児家庭の傷害致死事件の内実を明かしながら「彼女は私であってもおかしくなかった。自分の寝る間もない状況で育て、耐えられなくなる」と一般的な子育てと別物として考える必要があると強調した。

 フォーラムは毎年全国で開き10回目。今回は県内で5月に「さが多胎ネット」が立ち上がったことを記念し、県内で開催した。

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