認知症と佐賀の民話を絡めた演劇の公演=佐賀市のエスプラッツホール

 認知症をテーマに佐賀の民話を絡めた演劇「月の光」が6月29日、佐賀市のエスプラッツホールで上演された。家族連れや高校生ら約200人が観劇し、認知症の高齢者を支える家族の在り方を知るととも、佐賀に昔から伝わる民話に聞き入っていた。

 演劇は、さが昔話の会(宮地武志代表)が企画し、佐賀市の市民活動応援制度「チカラット」の助成事業を受けた。認知症の症状がゆっくり進む高齢女性が、以前出演した朗読劇のDVDを見ることで、瞬間的に記憶を取り戻し、家族の認知症への理解を深める内容。福岡県の小劇場を運営する「劇団風雷望」の座長・尾形公さんが演出を担当した。

 上演の前には、怪談師で女優の牛抱(うしだき)せん夏さんが、佐賀に昔から伝わる怪談話を情感たっぷりに披露した。

 公演の主催者は「佐賀の民話の良さと、認知症の高齢者を抱える家族の思いが、演劇を通じて伝われば」と話している。

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