茶道史を専門とするミホミュージアム館長で講師の熊倉功夫さん=神埼市千代田町文化会館「はんぎーホール」

 茶の湯文化に親しんでもらう市民講座が6月30日、神埼市千代田町文化会館「はんぎーホール」で開かれた。県内外から茶道の関係者ら約250人が参加。茶道史を専門とする熊倉功夫さんが講演し、来場者はメモを取りながら熱心に耳を傾けた。

 熊倉さんは、滋賀県甲賀市信楽町の山間部にあるミホミュージアムの館長を務める。講演では「家元の代替わりと隠居」と題し、隠居には病気や権力誇示、義務を譲って自分の好きなことをやるものなど違いがあることを説明した。茶道の世界にも残る隠居について、老いの楽しみとした上で「死はどうせくるもの。目の前のことだけを考え、今を楽しんで」と話した。

 佐賀市の田中佑佳さん(22)は「隠居に違いがあると考えたことがなかった」と話し、佐賀市の大串素子さん(66)は「千家の成り立ちや役割を知れて勉強になった」と満足げだった。

 表千家同門会佐賀県支部が主催し2回目。同支部による呈茶もあった。

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