小城市の地域公共バス。運転免許証の自主返納対策で、運賃の無料期間は9月から2年間に延びる=小城市小城町

 小城市は、運転免許証の自主返納者を対象にした市の公共バス・タクシーの運賃無料期間を、従来の1年間から2年間に延ばす。9月に制度を見直して利用を促し、市民へのアンケート調査などで利便性の向上も図る。

 高齢ドライバーによる重大事故が相次ぎ、免許返納者の増加も見込まれる。市民の生活を支えるため、市やバス、タクシー業者、市民などで構成する6月27日の地域公共交通活性化協議会で無料期間の延長を決めた。

 対象は運転免許証を自主返納し、運転経歴書の交付を受けた小城市在住者。市の窓口で無料カードを発行する。無料期間は証明書の交付日から2年間で、既にカードを持っている人も期間を1年延長する。

 市の公共交通は牛津、小城、三日月の3町を走る巡回バス、市内の主要施設を回る広域循環バス、小城町の山間部と芦刈町が対象の乗り合いタクシーがある。通常運賃は各1回200円(中学生以上)で、市と国が運行費を補助している。

 国の補助は1便当たり2人以上の利用が条件で、利用者の確保が課題になっている。協議会の会長を務める江里口秀次市長は「市民のあらゆるニーズに応えるのは難しいが、事業者や地域と協力して利用しやすい仕組みを考えたい」と話した。

 市内の免許返納者数は、昨年1月から今年4月までで約200人に上る。一方、無料カードの申請者数は制度を導入した昨年9月から43人(5月末時点)にとどまり、江里口市長は6月市議会の一般質問で、制度の拡充を協議会に提案する意向を示していた。

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