各部門の年間賞表彰などを行った読者文芸大会=佐賀市の佐賀新聞社

佐賀城下に実在した幻の巨大庭園について講演する佐賀大の中尾友香梨准教授

年間賞表彰などが行われ、佐賀新聞社の大隈知彦編集局長(右)から賞状を受け取る短歌部門の北祐二郎さん=佐賀新聞社

各部門の年間賞表彰などを行った読者文芸大会=佐賀市の佐賀新聞社

 本紙毎週土曜日に掲載する読者文芸欄の投稿者が集う「第42回読者文芸大会」が6月30日、佐賀市天神の佐賀新聞社で開かれた。文芸を愛する約150人が短歌や俳句、川柳、詩の選者と分科会や講演会を通して交流し、豊かなひとときを過ごした。

 主催した佐賀新聞社の大隈知彦編集局長は「感性を磨かれて、選者を悩ます素晴らしい作品を作ってもらえれば」とあいさつした。2018年度優秀作品の表彰式があり、年間大賞に選ばれた短歌部門の北祐二郎さん(武雄市)ら22人に賞状と盾が贈られた。選者を代表して貝原昭さんが登壇し「命続く限り創作活動に励んで」とエールを送った。

 記念講演では、佐賀大の中尾友香梨准教授が、1698年に3代藩主鍋島綱茂が現在の佐賀市赤松町や鬼丸町に建て、9年ほどで解体されたという巨大庭園「観頤荘(かんいそう)」について解説した。約11万6千平方メートルに珍獣が集まる動物園、岩山から流れる滝、月見台などを設け「『鳥の鳴き声や古いコケが詩文創作の感性に刺激を与える』と儒学者古賀精里が評価している。藩校弘道館が創設されるまでは学問所として使われ、藩が活躍した“原点”と言えるのではないか」と指摘した。

 午後からは分科会が4部門に分かれて開かれ、選者と参加者が作品を互いに講評し合った。

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