運転免許技能試験官(左)からコースの説明を受ける参加者=5月28日、佐賀市久保泉町の県運転免許試験場

運転を終え、運転免許技能試験官(右)から採点結果やアドバイスを聞く参加者=5月28日、佐賀市久保泉町の県運転免許試験場

 70歳以上のドライバーを対象にした佐賀県警の高齢運転者技能教習が、開始から1カ月が過ぎた。運転に不安がある高齢者に自身の運転技能や身体能力を再認識してもらう目的で実施、これまでに受講した20人からは「運転を見直す機会になった」などの声が上がっている。高齢者による重大事故が相次ぐ中で県民の関心は高く、約5カ月先まで予約で埋まっている。

 教習は無料で毎週火曜に運転免許試験場(佐賀市久保泉町)で5月28日から実施し、1日4人まで受けられる。コースを回り、同乗する技能試験官が仮免許試験と同じ基準で採点した後、安全運転のための助言を受ける。

 運転免許課などによると、採点は100点満点。受講者20人のうち「人やほかの車に注意して運転を」というレベルに当たる69~40点が2人、「運転は相当の注意が必要」とされる39~1点が7人、「運転は大変危険」とされる0点以下が11人だった。一般の免許保有者でも合格点を取るのが難しい水準で採点している。

 安全確認をしていないケースが多く、L字やクランクといった狭い道での脱輪も。受講者からは「安全確認をしていたと思っていたが、実際はできていなかった」「自分の知らない悪い運転癖を指摘され驚いた」などの声があったという。

 警察による同様の教習は九州で初めて。26日現在、11月中旬まで予約が入っている。受け入れ枠を拡大するかどうかについて、三田豪士本部長は28日の定例会見で「今後運用を重ねる中で、増やせるかどうか検討したい」と述べた。

 このほか高齢運転者への支援を巡っては、県警は県内全20市町との相互連携の覚書を7月3日に結ぶとしている。

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