発掘現場で市職員の説明を聞く歴史ファンら=佐賀市柳町

 佐賀市の旧長崎街道沿いで見つかった江戸時代の船着き場跡の説明会が29日、同市柳町の発掘現場で開かれた。説明会には市内外から150人を超える歴史ファンが詰め掛け、幕末期に築かれた近代的な石段の船着き場の遺構を、スマートフォンのカメラなどに収めていた。

 説明会は3回に分けて開催した。参加者は、現地で配布された資料と発掘された石段や石垣護岸を交互に見ながら、同市教育委員会の職員の解説に耳を傾けていた。

 幕末維新期の佐賀藩の歴史に興味があるという小城市の60代男性は「すばらしい発見だ。佐賀は菓子文化に優れている。この船着き場から砂糖などの原料を荷揚げしたのでは」と歴史ロマンをかき立て、「ぜひ、いつまでもこの貴重な遺構を守ってほしい」と声を弾ませた。

 発掘現場で当時の時代背景などを解説した同市教育委員会文化振興課の角信一郎係長は「こうした船着き場が、船荷の流通として活用された歴史を知ってほしい。同時に、身近なところで貴重な文化遺産が存在することを実感してほしい」と話していた。

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