有明抄の裏話を語る富吉賢太郎さん(右奥)=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀新聞の一面コラム「有明抄」の書き写し講座が29日、佐賀市の佐賀新聞社で開かれた。(賢)の署名でコラムを執筆していた佐賀新聞社の元論説委員長・富吉賢太郎さんが、執筆の裏話や540字につづった思いなどを語った。

 富吉さんは、医師の小堀鷗一郎さんを取り上げた後のエピソードを紹介した。小堀さんは、医師を続けられたことや新聞で取り上げられたことを、寝たきりで会話が難しくなった妻に礼を伝えると、妻は「よかったね。新聞を見てみたい」と話したという。富吉さんは「一つのコラムが奇跡やドラマを生み出すこともある」と語り「540文字の中で、行間や筆者の思いを考えながら書き写しを続けてほしい」と呼び掛けた。

 30年以上書き写しを続けているという吉野ヶ里町の70代女性は「日頃、思いを巡らせていることはまだまだ浅いと思った。筆者の裏側の思いを読み解きながら楽しみたい」と話した。

 佐賀新聞販売店会青年部「若登会」が企画した読者サービスの一環で、約80人が参加した。

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