最近はだるい、体が重い、疲れやすい、朝起きることができない、気力がわかない、頭痛がするなどいろいろな症状を訴え、更年期ではないかとご相談にみえる方が増えています。春から梅雨にかけてのこの時期は、ただでさえ新生活や気候の変化にうまく対応できず、自律神経がバランスを崩しやすい時期です。この時期は意識して、朝起きて陽の光を浴びる、朝ごはんをしっかり食べる、日中体を動かす、ゆっくりお風呂に入る、寝る前は目に強い光刺激を与えないなど自律神経を整える生活習慣を心がけましょう。

 更年期とは閉経の前5年、後5年の計10年ほどの時期をいいます。一般的に45歳から55歳くらいまでの時期にあたります。11歳頃から始まる思春期の時期にぐぐぐっと上昇した女性ホルモンが、20代30代は十分に分泌され、更年期の時期には卵巣機能の低下に伴いゆらゆらと揺らぎながら下がっていきます。この時期に何らかの不調を感じる女性は調査によって6~9割程度といわれていますが、そのうち生活に支障をきたすほどの症状を更年期障害と呼び、2割程度の方に現れます。女性ホルモンの低下に加えて、職場や家庭の人間関係などのストレス、もともとの体質や性質なども更年期障害の起こりやすさに関係してくるといわれています。

 クリニックでは簡略更年期指数(SMI)を記入し、問診や採血で不調が更年期のせいなのか、別の原因によるものなのか診断をしていきます。治療は、ホルモン補充療法(HRT)や女性ホルモン様の作用のあるサプリメント、体質や症状に合わせた漢方薬、食事や生活習慣の指導などです。不調を感じたときは自身の現状を把握し、これからどんな人生を送っていきたいか、そのためにはどんな対策が必要なのかを立ち止まって考え、必要であれは方向転換していくいい機会にしていただけたらと思います。(すこやか女性クリニック院長 西岡智子)

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