業者の指導を受けながら、センチピードグラスの種を吹き付ける地域住民ら=有田町北ノ川内

 水田のあぜや道路ののり面などの草刈り負担を減らそうと、有田町北ノ川内地区で26、28の両日、センチピードグラス(ムカデシバ)の種の吹き付けが行われた。成長すると土面を覆って雑草が生えにくくなるといい、地域住民が専用の機械を使って作業した。

 センチピードグラスは芝の一種で、通常年4回前後行う草刈りが、冬場の1回で済むという。中山間地域は高齢化や人口減少で、あぜやのり面などの維持管理が難しくなっている。加えて同地区は、ため池13カ所の周辺でも除草作業が必要なため、県の助成を受け、約600万円の種吹き付け機を購入した。

 準備に1年かけ、昨年7月からいったん雑草を伸ばして草刈りや焼き払いをし、除草剤散布などで土面の環境を整えた。吹き付けは、和紙を使った養生剤と種を交ぜ合わせたものを、地域住民が約6300平方メートルにホースでまいた。

 順調なら来秋に定着する予定で、愛媛県の専門業者によると適切に管理すれば20年ほど持つという。古川守区長(64)は「熱中症の危険がある夏場の除草作業を回避できるのは大きい」と話し、来年以降、吹き付け面積を順次増やすという。

 センチピードグラスの導入は唐津市や佐賀市三瀬などで例がある。

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