移住と飲食店開店の経緯を話す鈴木愛子さん=有田町中の原のkasane

 空き家の活用を進めようと、体験者の話を聞く会が22日、有田町で開かれた。江戸時代の町屋で昨年4月からカフェ&レストランkasaneを夫婦で営む鈴木愛子さん(32)が、移住の経緯や経営の実情を紹介した。

 NBCラジオ佐賀のレポーターを経験後、活躍の場を東京に移した鈴木さん。料理人の夫達男さん(39)の独立を機に「大好きな佐賀の役に立てれば」と移住を決めたという。

 東京の移住支援拠点から有田町の地域おこし協力隊員を経て、空き家をコミュニケーションの場に活用したい大家と縁がつながった。「器と食材がそろう上、大家さんをはじめ、会う人が親身に助言してくれ、人の魅力を感じた」と、有田を選んだ決め手に人を挙げた。

 人口約2万人の町での経営は「陶器市などイベント時以外は厳しい時もあったが、出会った人たちが貸し切りで利用してくれた」。メニューや提供方法も工夫、今では店を目当てに来る客が増えたという。「やりたいことがかなう場所に活用してほしい」と、ライブやインターンシップを受け入れていることも紹介した。

 質疑応答では古民家で飲食店経営を目指す人、空き家の大家らから具体的な質問が相次いだ。会は、同町の空き家対策を手掛けるNPO法人灯す屋が開いた。

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