ネムノキ

 ネムノキという名は、夜に細く小さな葉が眠るように閉じることから付けられました。漢字では「合歓木(ごうかんぼく)」と書きますが、これは中国でネムノキが夫婦円満の象徴とされていることに由来します。

 日本から中国、さらに南アジアにかけて分布する落葉高木で、高さは6~9メートルほど。7月ごろ枝先に小さい花を多数咲かせますが、その綿毛のような細い毛の一本一本はおしべが紅色に染まっているものです。

 生薬名を合歓皮(ごうかんひ)といい、太い枝や幹の樹皮を使用します。痛みを和らげる効果があるため打撲傷の治療に用いられ、利尿や強壮の効果もあるとされています。

 また、ネムノキは木肌が粗く木目がはっきりしていて、柔らかく加工しやすいことから、小型家具や屋根板の木材に使用されます。ネムノキの家具を一つお部屋に。そうすればネムノキのようにぐっすりと眠ることができそうです。(中冨記念くすり博物館)

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