佐賀県警本部

 佐賀県内で自動車運転免許を返納する高齢者が増え、5月は366人と月別で過去最多になったことが、県警のまとめで分かった。4月に東京都豊島区東池袋で高齢者が運転する車が暴走し母子2人が死亡した事故を受け、返納する人が増えたとみられるという。

 25日の県議会県土整備・警察常任委員会で向門慶人委員(自民)が自主返納の状況を尋ねた。

 県警運転免許課によると、今年1月から5月末までの自主返納数は1451人で、65歳以上が1419人で大半を占めた。1~4月は250~280人と前年と同水準か下回っていたが、5月は前年同期比147人増の366人で、月別で最多になった。75歳以上の運転者の認知機能検査を強化する改正道交法が施行された翌月の2017年4月の333人を上回った。

 運転免許課の野口裕明課長は「東京都の高齢者による事故が影響していると考えられる」と答弁した。

 運転免許を自主返納する数は年々増加し、2018年は2983人で過去最多になり、このうち75歳以上が2490人と約8割を占めた。自主返納者には運転経歴証明書が発行され、県内の各市町が路線バスの割引やタクシーの利用券交付などを行っている。

 県警交通企画課によると、県内で2018年に発生した人身事故5725件のうち、65歳以上の運転者が第1当事者となったケースは1256件で、全体の21・9%を占めた。14年の18・5%と比べ3・4ポイント上昇している。

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