講演した「学校では教えてくれないアーティストのなり方」の著者いたみありささん=武雄市図書館

 現代アートの本場米国ニューヨークを拠点に活動する『学校では教えてくれないアーティストのなり方』の著者、いたみありささんが23日、武雄市図書館で講演した。夢を持って生きる楽しさ、自由な表現で多様な個性を認め合うアートの魅力などを語り、「全ての人の生活にアートを」と提唱した。

 20代半ばにジャズシンガーとして渡米した数年後、2001年9月11日の米同時多発テロが起きた。「街は悲しみと困惑にあふれ、心にぽっかりと穴があいた」と著書につづっている。そんな時にアーティストたちに出会い、人種や性別、宗教を飛び越えていく交流に励まされたという。

 アーティストの活躍を支える画廊をニューヨークで10年ほど運営し、現在は日本人が海外へ踏み出すサポートをしている。学校では「テクニックを教えるが、世界で活躍していく方法を教えていない」と出版に至った心境を振り返った。

 講演では、自身の経験から「完璧なものは機械が作る。人間味が出るオリジナリティーや個性がアートの魅力では」と気付きを紹介した。最後に「日本の宝は人。夢を持って、好きなことにこだわり抜くDNAを世界中に発信していこう」とメッセージを送った。

 講演は武雄市図書館が企画し、約60人が聴講した。

このエントリーをはてなブックマークに追加