作品をカメラで撮影する人らでにぎわう会場

 佐賀県内最大の書道展「第44回県書作家協会展」が25日、佐賀市の県立美術館で始まった。一般公募、高校生の入賞、入選作から、書道界の第一線で活躍する会員、準会員らの作品まで多彩な389点が競演。伸びやかで流麗な線が織りなす、黒と白の美の世界を堪能できる。30日まで、入場無料。

 漢字、かな、少字数、調和体、墨象(ぼくしょう)、篆刻(てんこく)の6部門に、洗練された線質や造形など、日頃の錬磨の成果が表れた作品が並ぶ。古今和歌集や種田山頭火の俳句、漢詩、漢字1文字といった多彩な題材を、情感豊かに書き上げた作家の感性や表現力と巧みな技術に触れようと、訪れた人たちは作品をカメラで撮影するなどして、熱心に見入っていた。

 期間中は毎日、午前11時から約30分、ギャラリートークを実施。この日は同協会の福地秀鵬(しゅうほう)会長(75)が、線の伸びやかさ、切れ味など作品の特長を解説しながら「一般公募の大賞6人のうち3人が20、30代。書は年齢を重ねると味わいが出るが、若手が相当鍛錬して、一気に力を付けている」と近年の傾向を分析した。

 自身も書道を習っている佐賀市の主婦西岡直子さん(61)は漢字B部門で大賞を受賞した山本聖雪(せいせつ)さん(33)の行草体の作品が印象に残ったといい「線から気品が伝わってきて、引き付けられる。私も落ち着きのある線が表現できたら」と感心していた。

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