元号「令和」に寄せて、梅の花が描かれた鍋島緞通のタペストリーと制作者の木下真さん=佐賀市の織ものがたり

 佐賀市柳町の佐賀市歴史民俗館・旧森永家にある鍋島緞通(だんつう)手織工房「織ものがたり」の木下真さん(42)=神埼市=は、改元に合わせて「令和」と書かれたタペストリーを制作した。元号の出典となった「万葉集」に寄せ、梅の花をあしらうなどデザインにこだわった作品に仕上がった。

 作品は縦120センチ×60センチ。「白梅」や「風」をイメージし、中央は波模様を描いた。梅の香りが風に乗って漂う様子を表現している。

 作品には「梅染め」と呼ばれる薄いベージュ色の色糸を使用した。左下の落款風のデザインは、江戸時代の香道で使われた梅の香りを示すマーク「梅ヶ枝」を取り入れるなど随所に“梅”を盛り込んでいる。

 工房の庭には梅の木があり、梅は身近にあったため木下さんは「歌の内容を聞いて、イメージがすっと頭に入ってきた」と振り返る。作品について「令和の記念にしてもらいたい。鍋島緞通でこういった作品もできるということを知ってほしい」と話した。

 作品は、7月11~14日に佐賀市歴史民俗館の旧牛島家で開く展示会で見ることができる。

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