種をまいたものの、発芽しなかったシチメンソウヤード=佐賀市東与賀町の東与賀海岸

成長しているシチメンソウは一部に限られる

 佐賀市東与賀町の東与賀海岸に群生する塩生植物「シチメンソウ」の生育が厳しさを増している。昨年10月に立ち枯れ状態になったため種をまいたものの、ほとんど芽が出なかった。秋の観光シーズンを見据えて、生育が順調な苗を1カ所に集める移植作業を28日に実施する。

 シチメンソウは昭和天皇が関心を寄せられた植物として知られ、東与賀海岸では約1・6キロにわたって群生している。昨年10月に立ち枯れが見られたため、市職員や市民グループが12月と今年2月に約7キロの種をまいたが、わずかな発芽にとどまった。

 赤く色づく11月にまとまった形で観賞できるように、市職員や住民、ボランティア団体などの約40人が移植作業をする。「シチメンソウヤード」と呼ばれる区画約500平方メートルに、近くで育つ苗を集めて植える。

 市東与賀支所の担当者は「これほど生育が厳しい状況は記憶にない。猛暑や少雨など複数の要因が考えられるが、特定はできていない」と話す。原因を遺伝子解析などで調べる研究を佐賀大に近く依頼する。

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