曇り空が広がっているものの、雨の気配はなく、汗ばむ陽気の下、田植えに精を出す農家=佐賀市東与賀町

 佐賀を含む九州北部地方は22日も梅雨入りせず、1951年の統計開始以降、同地方として最も遅くなることが確実になった。これまでの記録は67年の6月22日。佐賀地方気象台によると、九州南方に梅雨前線が停滞し、梅雨入りは26日以降とみている。田植えが本格化する県内では、渇水を懸念する声も出ている。

 同気象台によると、九州北部地方の梅雨入りの平年値は6月5日で、既に2週間以上遅れている。今年5月1日~6月21日の降水量は、佐賀市が平年の27%に当たる96・5ミリで、比較的多かった伊万里市でも49%の189ミリにとどまった。

 梅雨入りが遅れている要因は、南米ペルー沖で海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」。夏にかけて現象が続くと、日本近海では太平洋高気圧の張り出しが弱まり、梅雨前線の北上の遅れにつながる。

 少雨などの影響で、佐賀市の嘉瀬川ダムの貯水率は過去最低となり、22日時点で20%を下回っている。

 22日の県内は7月上旬並みの暑さに見舞われ、佐賀市東与賀町では田植え作業の光景が広がった。田植え機に乗って作業した農業鶴正和さん(52)は「山の方は大変と聞いている。今後も雨が少なければ、こっちでも稲の生育に影響が出るかもしれない」と不安げに話した。

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