6次化を目指して製品化したトマトの調味料とドレッシング(左)の試作品

微生物を活用して育てたトマトの6次化に取り組んでいる西原幸一さん(右)と原田孝行さん=佐賀市久保田町

 健康な食べ物は健康な土からと、微生物を生かしたトマトの栽培に取り組む佐賀市の60代男性と同級生が二人三脚で農業の6次化に挑戦している。自ら作ったたい肥を活用して土壌をつくり、実ったトマトでリキュールやジャムなど製品化した。新たにドレッシングを作るために、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを始めた。

 2人は、佐賀市久保田町でハウス16棟、54アールでトマトを育てている原田孝行さん(62)と近所の西原幸一さん(63)。

 発端は、県職員時代に循環型社会を推進してきた西原さんが2016年、農学部出身の知識を生かし、酒造メーカーが出す焼酎廃液を発酵させて液体たい肥を開発したことだった。有機農業に興味を持つ原田さんと合同会社・友幸素舎(ゆうこうそしゃ)を設立し、たい肥を活用したトマトの栽培方法を実践、研究を重ねた。

 今では、ハウス内すべてで行う「土壌丸ごと発酵」の技術もほぼ確立し、微生物の働きで、アミノ酸を多く含むうま味のあるトマトが採れるという。同時に、せっかく育てたトマトを自分たちの手で販売しようと、トマトのリキュールを皮切りに、ジャム、調味料などを製品化した。

 今回のクラウドファンディングは大型加熱装置の購入が目的。昨年売り出したトマトの濃縮液の使途が消費者に理解されていないため、「おやじのトマトドレッシング」(250グラム、600円)に仕立て販売する。装置はこの製造に使う。目標額は50万円。

 ファンドの締め切りは28日で、募金者には製品を送る。2人は「農業で地域が元気になる姿を示したい」と話す。問い合わせは友幸素舎、電話090(9589)6935。

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