昨年7月に佐賀入りしたトーレス(中央)。幕末維新博覧会の会場で集まったサポーターに笑顔で手を振る

横浜Fマリノス戦で勝ち越しゴールを決めるサガン鳥栖のFWフェルナンド・トーレス選手(右)=24日、鳥栖市のベストアメニティスタジアム

鳥栖-神戸 後半、攻め込む鳥栖FWトーレス(左)とマークに付く神戸MFイニエスタ(奥)=2018年11月、神戸市のノエビアスタジアム神戸

 21日、今季限りでの現役引退を明らかにしたサガン鳥栖のFWフェルナンド・トーレス。昨夏、新たな挑戦を求めて日本にやって来た世界屈指のストライカーのプレーに、鳥栖サポーターだけでなく、多くのJリーグファンが心を躍らせた。競技に取り組む姿勢や気持ちの部分でも、鳥栖の選手に好影響を与えた。 

 アトレチコ・マドリード(スペイン)、リバプール、チェルシー(ともに英国)、ACミラン(イタリア)といった欧州ビッグクラブを渡り歩き、「神の子」と愛されたスーパースター。昨年7月、鳥栖への加入が発表されると、そのニュースは衝撃を持って世界に発信された。

 ゴール前で相手DFを置き去りにする動きや、身長186センチの体格を生かしたポストプレーは見事で、ほぼ同じ時期にJ1神戸に加入したイニエスタとの元スペイン代表対決はファンをうならせた。

 日頃の何気ない動き一つにも、チームメートの視線が注がれた。以前、MF高橋義は「普段の生活や練習前後に何をやっているのか見られるのが非常に大きい。サガン鳥栖にとってプラスでしかない」と目を輝かせた。3月に35歳を迎えたチーム最年長は、日頃から野菜中心の食事を心掛け、練習前のストレッチにも余念がなかったという。

 今年の沖縄キャンプ。プレーする上で大切にしていることを聞くと、「勝つことが全て。それ以外の回答は嘘になる。いくらいい練習をしても、試合でいいプレーをしても、勝たなければ何にもならない」と言い切った。

 今季はけがにも苦しみ、ここまで無得点。それに比例するかのように、チームは最下位に沈む。勝利を第一に考える選手だけに、自分が結果を出してチームを勝利に導けなかったことを、さぞ歯がゆく思っていたのだろう。この1カ月間は、練習や試合後に報道陣の前で口を閉ざしていた。

 世界的スーパースターの現役引退。23日の会見で何を語るのか、日本のみならず世界中から注目が集まる。

 

■2018年

7月10日 スペインで会見し、サガン鳥栖への入団を表明。「鳥栖を最も高い場所に上げるため、できる限りのことをしたい」

7月15日 東京都内でも入団会見

7月16日 佐賀入り。幕末維新記念館前広場での歓迎セレモニーには約2500人のサポーターが集結

7月22日 ホームの仙台戦でJ1デビュー

8月22日 公式戦8試合目となる天皇杯神戸戦で来日初ゴール

8月26日 G大阪戦でリーグ戦初ゴール。2アシストも記録し、勝利に貢献

10月20日 金明輝監督体制初戦の仙台戦でリーグ戦2点目。チームは3-2の勝利

11月24日 ホーム最終戦の横浜M戦で、J1残留を大きく引き寄せる逆転弾

 

■2019年

1月13日 鳥栖との契約更新を発表

2月23日 名古屋とのリーグ開幕戦にスタメンフル出場

3月17日 第4節の磐田戦で右太もも裏を負傷して途中交代

6月21日 今季中の現役引退を表明

 
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