天神森窯跡を視察する盗掘対策合同会議のメンバー=有田町南山

 窯跡の盗掘対策を協議する行政と県警の合同会議が20日、西松浦郡有田町の町生涯学習センターで開かれた。県、12市町や県警の担当者約30人が出席、2018年度に2件の被害が発生したことが報告された。

 県内には313の窯跡がある。盗掘被害は統計がある2000年以降で、17年度に初めてゼロとなったが、18年度は有田町で7月に山小屋窯跡、11月に小溝上窯跡の被害が確認された。

 同町の担当者は「以前は盗掘者と購入者は限定的だったが、近年はインターネットでだれでも売買できるため、陶磁器が出ない場所も掘られている」と盗掘の傾向の変化を説明した。

 出席者は、1600年代前半に高級品を中心に作った天神森窯跡と小物成こもんなり窯跡を視察。被害の概要説明を受け、立ち入り規制のロープの設置などを確認した。

 対策に関する協議は非公開で行われた。県文化課によると、最新の防犯カメラが紹介されたほか、文化財パトロール員と他の巡回パトロール員との情報共有による監視強化の意見が出たという。

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