佐賀県は21日、佐賀市内の倉庫に保管されていた有害物質「ポリ塩化ビフェニール(PCB)」を含む蛍光灯の安定器が、専門の処理機関を通さず、不適切に処理されていたと発表した。運搬や処理の過程で漏れ出た可能性は低く、県は「生活環境に影響を及ぼす可能性は低い」としている。

 県循環型社会推進課によると、佐賀市嘉瀬町の倉庫に保管されていたPCBを含む蛍光灯の安定器(1972年製)6台が県内の金属リサイクル業者に売却され、4月下旬に県外の鉄鋼業者が溶鉱炉で処理した可能性が高いという。

 倉庫の持ち主の男性が、PCBを含む機材があることを伝えずに貸し出し、借り主が他の廃棄物と共に産廃業者に処理を委託したことが原因だという。県の調査への回答が今月18日に持ち主から届き、専門機関ではなく産廃業者に処理を依頼したことが記載されており、発覚した。

 PCBは、許可業者しか処理が許されておらず、違反した場合、3年以下の懲役か1千万円以下の罰金、またはその両方が科せられる。循環型社会推進課は「持ち主の男性はPCBを認識していた。関係機関と対応を協議する」と話す。

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