個展で熊本地震の被災地で描いた「すすきの道」などを展示している小木曽誠さん=東京・日本橋室町の日本橋三越本店

 画家で佐賀大学准教授の小木曽誠さん(43)の個展「無限の狭間」が東京・日本橋室町の日本橋三越本店で開かれている。「自然と人間」をモチーフにした大作や小品など30点が並べられ、悠久の営みを感じさせる展観となっている。24日まで。

 100号の大作「すすきの道」は熊本地震の被災地をスケッチした作品。深い爪痕を残した震災にも関わらず、高さ3メートル以上に生い茂った自然の生命力を細密に描いている。同系色の衣服をまとう女性が中心に描かれ、人間も自然の一部であると同時に命のはかなさも感じさせる。

 この数年に訪れたという欧州の歴史的な街並みを描いたシリーズも印象的。経年変化しながらも、同じ場所に存在し続ける自然と建築物を俯瞰した目線で描いた作品は、悠久と現在を感じさせる点で他の作品とテーマが共通している。

 小木曽さんは「日本では、自然災害が続いている。私は5年ほど前に体調を崩したが、回復したのも自然の力だと感じている。それからは無限にモチーフが広がったような感覚で、作家人生でもターニングポイントになるような展覧会になっている」と話す。

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