「シャープさんフラットさん」というテレビのクイズ番組があった。2人対抗でシャープ(♯)とフラット(♭)に分かれ、出題された音楽の曲名を当てて碁盤の目を記号で埋めていく。かなり前の放送だから年配の方ならご存じかもしれない◆この懐かしい番組を思い出したのは、「♯(横線が斜め)」とは似て非なる「#(縦線が斜め)」の付いたハッシュタグが話題になることが多くなったからだ。当方のようなオジサンにはちょっとややこしいが、「#」はハッシュマークといい、これがついたキーワードがハッシュタグ。ツイッターなどのSNSで使われる◆今年に入って登場したハッシュタグ「#KuToo」は「靴」と「苦痛」をかけた。職場でのヒールの高い靴の強要に女性が「ノー」と訴える運動。国会でも取り上げられ、ネット上では署名活動も広がっている◆性暴力を告発する「#MeToo」(「私も」の意)運動になぞらえた。個人で訴えるには限界がある中で、同じ思いを持つ人とツイッターなどで問題を共有する動きはネット社会ならではだ◆これが大きな輪になり、大規模なデモに発展するケースもある。日本ではなかなか見られないが、欧米では「#MeToo」運動で数十万人が集結した。「#」に始まる言葉が社会通念や矛盾を変えていく時代が来ている。(丸)

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