仲間に送り出されながら最終回の守備に就く北陵高の渡邊晃大選手(中央)=佐賀市のみどりの森県営球場

戦況を見守る佐賀工高の選手たち=佐賀市のみどりの森県営球場

試合後、佐賀工の選手が仲間や家族と記念撮影=佐賀市のみどりの森県営球場

 夏の甲子園を懸けた「第101回全国高校野球選手権佐賀大会」の開幕まで1カ月を切った17日、北陵高と佐賀工高がみどりの森県営球場(佐賀市)で“引退試合”を行った。同大会でメンバーを外れたり、控えに回ることが濃厚になったりした選手が出場し、3年間の努力をグラウンドで示した。

 引退試合は、3年生の補欠メンバーに晴れの舞台をつくろうと、北陵の吉丸信監督が佐賀工の監督時代から実施している。電光掲示板表示やウグイス嬢によるアナウンスなど、公式戦と同様の環境で開かれた。子どもの雄姿を見届けようと、スタンドには多くの保護者が駆け付けた。

 試合は終始締まった展開になった。四死球はほぼなく、両チームの失策は二つ以下。攻撃では打つだけでなく、セーフティーバントを仕掛けるなど、3年間の積み重ねを発揮しようとする姿があった。試合は、多くの長打を放った北陵が5-1で佐賀工に勝利した。

 北陵3年の渡邊晃大捕手は、8回裏に迎えた“最後の打席”で右中間を真っ二つに破る適時三塁打を放った。「今日はみんなに打たせてもらった。最高の仲間が甲子園に行けるよう、最高のサポートをする」と誓った。

 佐賀工の鳥越大雅主将は「3年生21人でグラウンドに立てる最後の試合だった。大会に出られない選手の思いも背負い、気持ちを込めて戦い抜く」と闘志を燃やした。

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