海外と比べて日本はIT活用が遅れていると指摘した藤野直明氏=武雄市の武雄センチュリーホテル

 佐賀新聞社が主催する佐賀西部政経セミナーが19日、武雄市の武雄センチュリーホテルで開かれた。野村総合研究所主席研究員の藤野直明氏が「地域産業と第四次産業革命」と題して講演。日本産業界のIT活用の遅れを指摘し、中小企業の生産現場へのIT導入の必要性を説いた。

 藤野氏は、ドイツ政府が製品や設備をITでつないで生産の効率化を図る「インダストリー4・0」やアパレル業界などの活用事例を紹介、「(ITの積極活用で)世界は意思統一ができている。日本ではそれが遠い世界の話と思われており、遅れている」と指摘した。

 さらに、中小企業の製造技術は東南アジアの投資家に高く評価されているが、ERP(製造業基幹システム)が導入されていないために投資の話が白紙に戻された事例にも触れ、ITの活用度がビジネスチャンスに影響することを示唆。人工知能などITの導入費用は数年前に比べて千分の1になったといい「中小企業にとってはチャンス。ITを使いこなしてほしい」と呼び掛けた。

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